ぼちぼちと行きまひょか
あわてたら あきまへんでぇ。「せいては事を仕損じる」って昔の人がいうてはりまっせ。ほやさかい、ぼちぼち歩いて、の~んびりと人生を楽しみまひょ。
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今年も年賀状を書く時期になってきた。几帳面な人や、手回しのいい人はすでに書き終えているかも知れないが、僕はいつもギリギリになってしまう。 そこで、今年は少し早めに取り掛かろうと思って、今年の正月に頂いた年賀状を取り出した。そして、それをめっくって見ていたら、お節介な僕らしいほろ苦い出来事を思い出した。 それは、山登りの大先輩である英さんに頂いた、ご覧のような素晴らしい年賀状から始まる話だ。英さんは、花や鳥などに非常に詳しいので山登りをしながら、色々なことを僕は随分教えて貰った。そんなお世話になった英さんのことなので、最後の方に「誰か教えて…」とあったので、早速調べて手紙を出した。 その手紙を出して、これだったら英さんにも喜んでもらえるだろう、といい気分になっていた。そして正月明けの山登りの時、英さんとも親しく草花のことにも詳しい、可野さんにそのことを話した。 そうしたら、可野さんも英さんからもらった年賀状に「教えて…」とあったので、可野さんの考えを電話で伝えたそうだ。可野さんの話では「英さんは、十分知っているのに、あんな風に書いたみたいよ」との事だった。云われてみて、英さんには山登りの時に度々こんな風に試された事があるのを、はっと思い出した。 結局、僕も可野さんも英さんのちょっとしたお遊びに、引っ掛かったお人好しだったのだが、それはそれで英さんも大変喜んでくれたので、まあよかった。喜んだ英さんは僕のお節介な手紙を親しい人にも見せたようだった。 僕のいい加減な手紙は次のようなものだが、悔やまれるのは最後の「ご参考になれば幸いです」だ。これを「この答えで英学校に合格でしょうか?」とでもしておけば最高だったのに…。 英 ○○ 様 いつもながらの“きれいで楽しく、役に立つ年賀状”を頂き、有り難うございます。今年の花はリンドウでしたが、私もこの花が大好きです。秋の山道で道端にひっそりと咲くこの花を見つけると、今から四十年も前のある小さな出来事を思い出し、妙にうれしくなるのです。 その舞台は九州で、別府市内から由布院に行く途中にある「城島高原」でした。その時、私はお見合いをするために休暇を取り、勤務先の大阪から帰省していました。前日にお見合いをしたのですが、もう少し二人だけで話をしてみたかったので、この城島高原に彼女を誘ったのです。 私の郷里は大分でも宮崎県に近い○○村です。この日は佐伯駅で待ち合わせ、汽車で(まだ電車ではなかったと思います?)別府まで来ました。別府からはタクシーだったか、バスだったかは忘れましたが、秋晴れのいいお天気でした。 城島高原に着いて草原の一隅に腰をおろそうとした時、彼女が「そこは駄目」と私を押し退けたのです。どうして?とよく見ると、そこに青紫の可憐な花がありました。その花がリンドウだったのです。 たったそれだけのことですが、それ以来私にとってリンドウは忘れられない花となりました。その時は「リンドウ」とだけ記憶していましたが、お葉書で「ササリンドウ」というのが正解だったと知り勉強になりました。 ごめんなさい。何も古いのろけ話をしたかったのではありません。お葉書に「花も美しく、根は有用なリンドウがなぜ秋の七草に入っていないか?」にお答えするのが本題です。 その答えは、一言でいうと「そんなことは解らない」ではないでしょうか。 お葉書を頂き、早速インターネットで調べました。秋の七草という言葉が一般に使われるようになったのは、万葉集に「秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七草の花」「萩の花、尾花、葛花、撫子の花、女郎花また藤袴、朝貌の花」という山上憶良の歌二首からではなかろうか?というのが定説のようです。(東北大学大学院理学研究科付属植物園のホームページより) この歌の原文は 「秋野尓 咲有花乎 指折可伎数者七種花」と 「芽之花 乎花葛花 瞿麦之花 姫部志 又藤袴 朝貌之花」だ、そうですが ハギノハナ オバナクズハナ ナデシコノハナ オミナエシ マタフジバカマ アサガホノハナ この歌に詠われている尾花はススキであり、朝顔はアサガオ(朝顔)とも、ムクゲ(木槿)とも、キキョウ(桔梗)ともいわれていますが、ヒルガオ科のアサガオ(平安時代に渡来)ではなく、桔梗であろうというのが通説だそうです。 その根拠は、日本最古の漢和辞典「新撰字鏡」(898年頃)に、「桔梗、加良久波又云阿佐加保」とあって桔梗には〝あさがほ〟の古名があるのだそうです。 「万葉の時代から現代に至るまで、幾人もの人が様々な秋の七草を数え上げてきましたが、万葉集(第八巻)に詠まれた山上憶良のこの歌を超えるもが現れなかったのではないかと思われる…。」と、あちこちのホームぺージに見られます。 要するに、秋の七草は「秋の七草選定委員会」などというのがあって決まったものではなく、「たまたま山上憶良が詠んだ歌が世に広まり、秋の七草として定着した」というのが真相のようです。 そこで「何故リンドウが秋の七草に選ばれなかったのか?」ということですが、それは憶良がリンドウの花を知らなかったのか、この花を好きでなかったのか、それとも語呂が悪くて歌に詠まなかったのか、いずれにしても憶良自身の胸三寸にあった問題のようです。 そうなると、山上憶良さんにどうして?と訊ねたいのですが、今となってはそれもできない相談です。 そこで、最終的な結論は「それは解らない」となってしまいます。 ヒマにまかせてくだくだと、つまらないことを書きならべましたが、ご参考になれば幸いです。 暖かくなりましたら、山歩きをしながら高田さんの薀蓄のあるお話をお聞きしたいものです。 家内からも「よろしくお伝え下さい」とのことです。では今年もよろしくお願いします。 平成17年 1月 7日
by nijyouzannokotori
| 2005-12-12 15:15
| 季節の移ろい
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