京都府立植物園の竹林で、「若竹の皮が剥がれ落ちる様子を撮影する面白さを」教わり、家の近くの竹薮に行った。そこで今度は若竹の美しさに魅せられた。
竹の皮を脱ぎ棄てた若竹のこの美しさ。瑞々しい肌を持ちながら、たくましく成長する力強さに魅かれたのだが、考えてみれば、自分が失ってしまっものへの郷愁だ。
朝から竹薮をウロウロしていると、脱皮したばかりの若竹に、アリとカメムシが群がっていた。竹から樹液でも出ているのだろうか?
そう思って、じっと眺めていたら、突然カマキリが現れてカメムシを捉えて食べ始めた。突然だったのと、カマキリの動きが素早かったので、残念ながらカマキリを捉える瞬間は撮れなかった。
木漏れ日を作っている竹の笹が、風に揺れているので待っていると、カメムシの顔に一瞬だけ光が当たった。