ぼちぼちと行きまひょか
あわてたら あきまへんでぇ。「せいては事を仕損じる」って昔の人がいうてはりまっせ。ほやさかい、ぼちぼち歩いて、の~んびりと人生を楽しみまひょ。
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先月、七十何年ぶりかに国内の最高気温が更新されたとか気象庁は発表していたが、そんなニュースを聞くまでもなく、今年の夏は本当に暑かった。地球温暖化の流れの中で、一時はどうなるのだろうかと、東京電力の幹部でなくても、ヤキモキした人は多かっただろう。 しかし、季節の移ろいと言うものは偉いものだ。9月の中旬のここに来たら、あの厳しかった暑さも、ぐっと和らぎ朝夕は随分と過ごし易くなってきた。クーラーの入った部屋でテレビばかり見ていた僕も、今日は久し振りに外に出たくなったので、カメラを担いで写真を撮りに行った。 行き先は千早赤阪村の赤阪城址付近だ。この付近で撮った棚田の写真を、最近ある雑誌で見て無性に行きたくなったのだ。家からは、さほど遠くもないし、金剛山に度々登っている僕は「勝手知ったる我が家」ぐらいのつもりで出掛けた。 千早川を左下に見ながら、千早赤阪村の役場を通り過ぎたら、右手に棚田が見えた。 この棚田に彼岸花が咲いていた風景は、これまでここを通るときに何度も見た覚えがあるが、今日はまだ彼岸花は見当たらない。道路脇の土・日だけ開いているらしい農産物の直売場に車を停めた。 車からて降りたら大きな案内板に、「棚田百選」と書いてあった。僕は知らなかったが、説明を読むと、この棚田百選というのは99年に農水省が選定したものらしい。それはともかく矢印があったので、千早赤阪中学校の方に桜のトンネルの坂道を登って行った。 登って行くと、道は学校の建物に突き当たる。??と思ってキョロキョロしていたら、小さな道標があったので、思い切って学校の中に入った。校舎と校舎の間の狭い道に「ここは村道につき、駐車禁止」と書いてあったので、ホッとすると共に納得した。 学校を通り抜けたすぐ上が赤阪城址で、この辺りから見る棚田は素晴らしかった。彼岸花にはまだ早いので、人は少なかったが熱心に絵を描いている人がいたので一枚撮った。 作業をしていた人に聞くと、この田圃はどんなに日照りが続いても、昔から水不足になったことは一度もない。だが困ったことに、これまで出たこともないイノシシが昨年から出るようになった。それでイノシシ対策に電線を張る準備をしていると教えてくれた。 それを聞いて隣の田を見ると、なるほど真新しいこんな設備がしてあった。 それはともかく、金剛山に登っているので、千早赤阪村の棚田はよく知っていると思っていたが、それは違っていた。僕の知っていたのは、棚田百選の隣の棚田だったのだ。そして今日、棚田百選の名にふさわしい、本当の棚田に出会って、僕にとっては文字通り「実り秋」の一日となった。
by nijyouzannokotori
| 2007-09-13 22:26
| 季節の移ろい
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