御所市の西佐味に「大川杉」と呼ばれる樹齢600年の杉の木がある。この杉は「井戸杉」とも言われており、この木の根元からは水がこんこんと湧き出している。この地区の人々にとっては、この水が貴重な飲料水や田畑を潤す有り難い水なので、昔からこの杉を大切に守り育ててきているという。
最近ある写真集で、この大きな杉と朝焼けの空が早苗の棚田に映った素晴らしい写真を見て感動をした。今は早苗の時期ではないので、田圃に映る空は無理としても、朝の大杉だけでも見たくなったので、とに角早起きして出かけた。
おお!貫禄十分な大杉の後ろにきれいな夜明け前の空があった。
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しばらく見とれていたが、空の色が薄くなってきたので、6キロほど北に移動して楢原のレンコン畑に行った。レンコン畑に着いたら、丁度東の山から太陽が顔を出し始めた。あわてて、ハスの花の向こうに太陽が見える位置を探して写した。
陽が昇るのは速い。他のポジションを探す余裕がなかったので、そのまま少しレンズを引いて撮った。
後で気がついたが、花の付近に黒いゴミのようなものが?
(最初の写真の方が数が多い)
ゴミの正体はこのミツバチだった。なんとミツバチは日の出前から働いているのだ。
なんと言う虫か知らないが、こんな虫もいた。
もちろん、開き始めたハスの花は、朝日を受けて実に美しかった。
「早起きは三文の得」と言うけれども、一度にこんな素晴らしい空と花に出会えて、
三文どころか一両も二両も得をした朝だった。