いつもの年だと桜の花と同じ頃に咲く「セイヨウカラシナ」が、今年はどうした訳か咲くのが遅かったようだ。桜の花はとっくに散ってしまった先週、石川のセイヨウカラシナがようやく満開になった。
この植物は名前の通り、ヨーロッパが原産地だそうだが、いつ頃日本に入ってきたのだろうか?冬の間の花芽が出る前の葉は、少し縮れていて、やや赤紫がかっているところが、野菜のカラシナに似ているので、こんな名前が付けられたのだろう。
セイヨウカラシナの黄色い花を見ていると、かってこの花と同じように河原や空き地に繁殖して、秋に黄色い花を咲かせた「セイタカアワダチソウ」を思い出す。
10年か20年前の一時期は、外来種のこのセイタカアワダチソウが、日本に昔からあった色々な植物を駆逐してしまうのではないか、と思われるほどの勢いだったが、最近は昔ほど見掛けなくなったのは嬉しい。
セイタカアワダチソウは花粉症の原因にもなった嫌われ者だったが、同じ外来種でもセイヨウカラシナは花がきれいなのと、アワダチソウほどだ在来種をいじめないので僕は好きだ。
石川のセイヨウカラシナ
南阪奈道路とセイヨウカラシナ