さて、高台寺方丈の縁側から刻々と変化する石庭を見た後、庭に下りた。高台寺は東山の山麓に建てられているので、庭も起伏がある。秀吉と寧々(北ノ政所)を祀ってある、華麗な蒔絵で有名な「霊屋」は斜面の一段高い所に建てられている。この霊屋の下にある「臥龍池」に、霊屋と周りの木々が写った眺めは、本当に素晴らしく幻想的だった。こんな写真で申し訳ないが、よく見れば池に写っているのだけは判ると思う。(三脚を持って来なかったので、カメラを足許の杭に乗せて撮った)
斜面の竹林もライトアップされていて、暗い中に竹が浮かんでいた。
高台寺を出て、寧々が暮らしたという「円徳院」に行った。円徳院は高台寺のすぐ下にあり、寧々は秀吉の没後、秀吉との思い出深い伏見城から、化粧御殿とその前庭を移築し、77歳で亡くなるまでの19年間をここで過ごした。
伏見城から移したという「北庭」は、石組みが見事だった。
円徳院から出たら、そこは文字通りの「花灯路」で、こんな灯籠がいっぱいあった。それにしても人が多くて、写真を撮るのに一苦労した。
石畳を敷いた道にはこの灯籠がよく映えるし、着物姿がよく似合う。今日は着物の人が多いと思ったら、着物姿の人はバスや地下鉄が無料で乗車できるのだそうだ。
東大谷祖廟への参道は暗闇の中に灯籠が浮かび、いい雰囲気を醸し出していた。
三脚を持って来なかったのがここでも悔やまれた。
円山公園を象徴的するしだれ桜。この桜を見れば、与謝野晶子の「清水へ祗園をよぎる桜月夜今宵会う人皆美しき」の歌を誰もが口にする。
桜の花には少し早かったが、美しい姿の見事な枝ぶりだった。
そして、最後は知恩院の山門。キンキラキンの知恩院って何か変?ひょっとしたら、ホワイトバランスを間違ったの?でも、肉眼で見てもこんな感じでしたが…。