ぼちぼちと行きまひょか
あわてたら あきまへんでぇ。「せいては事を仕損じる」って昔の人がいうてはりまっせ。ほやさかい、ぼちぼち歩いて、の~んびりと人生を楽しみまひょ。
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十一月十七日(晴れ) 突然だが、今回の遍路はここで打ち切り、今日家に帰ることにした。昨夜、ベッドに入るまでは、まったくそんなことは考えていなかったが、ベッドの中で膝のことを考えて決めた。 このまま遍路を続けたら、膝をこじらせて本当に治らなくなってしまうかも知れない。それより、このまま帰って医者に行く方がいいと考えた。ここで打ち切っても何ら支障はない。 家内に対して、ちょっと格好が悪いのと、お天気がしばらくの間続きそうなのが惜しいだけだ。それに、今年は紅葉が、特別きれいな当たり年であるのに、こんな絶好のチャンスを放り出すのは惜しい…が。 このあたりが、気ままな道楽遍路のいいとこだ。そうと決めると後は帰るだけだ。幸いにホテルの目の前がJRの蔵本駅だ。近くの喫茶店でモーニングを食べ、駅の電話ボックスから家内に電話をした。 家内は突然のことで、びっくりしていたが、理由を聞いて、すぐ帰るように云ってくれた。まだ、四、五日は帰らないと思っていたのだから、驚くのは当たり前だ。 蔵本駅を八時三十八分発の電車で徳島駅へ。大阪行きのバスのきっぷを買おうと売り場へ行く。二十分後に出るバスがあるが、これからおみやげを買っていたら、バスに遅れるかも知れない。 急ぐ必要はないのだから、先におみやげを買ってからバスの時間を決めよう…と、咄嗟に判断して、表に出た。 表に出た途端、「お隣りさん」に、ばったりと出会った。お互いにびっくりした。「どうされたのですか?」と聞くので、「ちょっと急用ができて」と、本当のことが云えず、嘘をついた。 お隣さんは「これから、恩山寺の近くまで、電車で行って、それから歩きます」「休暇は今月いっぱいですが、どこまで行けるでしょうか?石手寺ぐらいまでは行きたいんですが」と手短かに話してくれた。 それにしても、ここで彼女に出会うとは思ってもいなかった。もし、あのまま切符を買っていたら、彼女には出会えなかったのだから、不思議なものだ。 別れてから、あの人どうしてお遍路なんかしてるのだろう?あの若さで何があったのだろうか?お寺ではキチンと経本を開いて、たどたどしい調子で、懸命に般若心経を唱えていた姿を思い出し、気になった。 いけない、遍路には「お遍路にきた動機をお互いに訊ねてはならない」という約束事があることを思い出した。僕のような気楽な遍路ばかりとは限らず、深刻な悩みを持って真剣に遍路をしている人も多いということだろう。 帰りのバスは少し遅れたが、午後一時五分に無事家に帰り着いた。「お帰りなさい。足の具合はどう?」と家内が心配そうに迎えてくれた。
by nijyouzannokotori
| 2005-08-30 22:05
| 遍路日記
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