一昨日、昔の職場の「OB・山の会」で榛原の鳥見山公園から長谷寺にハイキングに行った。爽やかな五月晴れの好天気に恵まれて、オゾンがいっぱいのおいしい空気を吸いながらのぶらぶら歩きは、本当に気持ちがよかった。
実は、このハイキングは昨年企画していたのだが、昨年は予定していた日が予備日も含めて二回とも雨になり中止した。そこで今年、再度計画したのだが、今年の連休は晴天続きだったのに、予定日のその日だけ雨が降り中止となった。そして予備日の一昨日、四度目にしてようやく計画が日の目を見たという次第だ。
これほど、続けて雨にたたられた例会も少なかろう。今回の先導はK氏と僕だったが、口の悪い仲間には「二人とも、日ごろの行いがよっぽど悪いのだろう」とからかわれた。しかしこの日は、これまでの三回の雨が、今日のこの日に我々をご招待するための「神様のご配慮」では、なかったのだろうか…と、思われるほどの、絶好のハイキング日和になった。気温は20度ぐらいで、湿度の低くい爽やかな風が時折、頬をなでて通る。
山すその棚田は、すでに田植が終わっていて、植えられたばかりの早苗が行儀よく風にゆられる。農家の庭先の柿の若葉が明るい日差しに輝いていた。
柿若葉ははの湯浴みはふふふのふ 沼田巴字
僕は俳句をしないが、この俳句は語呂が面白いので、記憶に残っている。日本語は楽しい。「柿わかば」とか、「楠わかば」とか、同じみどりでも微妙に違う色合いを使い分ける言葉が多い。
道は山すその明るい道から、ちょっと暗いヒノキの植林帯に入った。ゆるやかな坂道を、お互いに若かった頃の思い出話などしながら登りきると、そこが鳥見山公園だった。心配していた公園のツツジも、美しい姿のまま、我々の到着を待っていてくれた。
三回も雨に困らされた、今回の例会だったが四度目にして、最後は神様が上手に帳尻を合わせてくれたようだ。「四度目の正直、大いに結構、結構!」の一日だった。(写真をクリックして下さい)